麻繊維麻幹樹脂
back to sub index ヘンプマテリアル

バイオマスはカスケード(多段階)的に効率よく利用することが原則であり、ヨーロッパを中心として栽培される産業麻・ヘンプは、そのための生産管理システムと効率的な利用システムの構築がなされています。

麻茎断面
繊維と麻幹
(靱皮と木質部)

産業麻について

麻の品種は主に産業目的で用いる産業麻と薬理作用を持つ薬用種というように、利用目的に応じた分類がなされています。
麻の葉と花穂には薬理成分が含まれていますが、含有比率は品種によって異なり、もともと繊維作物として栽培されていた麻はこの薬理作用を持たないものとされていました。
1990年代に欧州の国々は栽培を解禁しましたが、産業用にはその目的に沿った薬理作用限界値を更に下回る種を交配し
Industrial hemp・産業麻として栽培を復活させ、新技術を用いた加工によって工業原料として各産業に供給しています。
栽培を解禁した国々の目的として、休耕地利用での農業の活性化と環境問題に対する解決手段の一つとして持続可能な生産方式をとる資源作物による農業の工業化、いわばバイオマスの工業資源化・原料化を推し進めることに伝統作物である麻は環境的、実利的に適合していたことなどがあげられます。
一方わが国では、大麻取締法によって麻全体が規制されているような認識が一般的でありますが、そうではありません。
この法律は薬理成分を含む麻の花穂と葉の部分の利用及び所持を禁止し、栽培を主に伝統・文化産業利用での免許制として規制をしていますが、麻本来の繊維作物としての利用である繊維を含む茎と種子の利用には制限を定めていません。