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産業麻の利用

再び生えてくる資源

「Nachwachsende Rohstoff」とはドイツ語で再び生えてくる資源、つまり「再生可能資源」「Renewable raw material」を意味します。
太陽エネルギーを源として成長する植物はバイオマスと呼ばれる再生産可能資源です。バイオマスの利用は有限である化石資源依存からの脱却という観点から、物資の生産体系とエネルギー供給体系の構築を目的に国内外を問わず研究開発が盛んに行われています。
なかでも植物系天然繊維は軽く、強く、生分解性を備えているという利点から自動車部品をはじめとした複合素材としての実用化が進んでおり今後益々重要性が増していくものと考えられます。事実、ドイツの自動車企業は1996年度に比べ現在(2003年)では4倍以上もの植物系天然繊維の利用拡大をしており、またそうすることが当然のようなことになっています。

天然繊維----- >工業用植物--------------- >麻類 -----------------------------

これらの植物系天然繊維には麻類が用いられており、この麻類には様々な種類があります。亜麻、苧麻、ジュート、マニラ麻、ケナフ、大麻などがあり繊維を産出する植物の総称を「麻」と呼んでいますが、それぞれ分類の異なる植物で、「麻」とは正確には大麻を指しています。
注:以降、当サイトでは大麻を「麻」と表記します

私達は天然繊維の取り扱いを開始するにあたり、その植物生産における環境負荷、工業原料としての実績、安定供給、そして将来的な地域資源としての可能性と気候適性という視点から、まず麻を選びました。

ヘンプファイバー 実用事例など

 麻(ヘンプ)の優位性

麻は人類によって最初に栽培された植物の一つであり、ヘンプ(HEMP)とは麻の一般的な英語名称で植物学的にはカンナビス サティーバとして知られている一年草植物です。
その繊維は有機繊維の中で最も長く強靭で、種子は人間と動物双方にとって、際立って高い栄養的価値を持っています。
戦前までの日本人の生活のなかでも、幅広く利用されてきましたが戦後の大麻取締法により、現在は免許制での小規模な栽培が行われています。
産業麻とは、薬理成分THCが微量で向精神効果をもたらさない品種のことで、ヨーロッパでは紙・建材・衣料繊維・プラスチックなどの工業原料、食用油や食材、医薬品に使われるなど、バイオマスの中でもより多様性を備えています。
栽培においても管理が容易で農薬を必要としないなど環境負荷が小さく、更に環境保全に貢献するなど循環性・持続性に優れています。

麻はバイオマスの利用原則と生態系の原則に適合した理想的な資源作物であり、伝統的かつ先進的なバイオマスといえるでしょう。

ヘンプ ヘンプ原料 産業用大麻
栽培方式・管理における持続可能指数
天然繊維
麻(ヘンプ)
亜麻
(フラックス)
ケナフ
綿(コットン)
病害虫
雑草
1997 HEMP TECHより
指数・・・農薬・除草剤の使用量、潅水や土壌調整の必要度合い(地力の劣化)=環境負荷